プレスリリース

“NSフロアーⅢ PS(パイプスペース)廻り床先行工法”を開発

平成20年10月14日

集合住宅において,乾式二重床を床先行工法で施工する時にパイプスペース(以下PSと略す)廻りの間仕切壁を施工できる“NSフロアーⅢ PS廻り床先行工法”を開発

株式会社熊谷組(取締役社長 大田弘 本社:東京都新宿区)、野原産業株式会社(代表取締役社長 野原数生 本社:東京都新宿区)、有限会社泰成電機工業(代表取締役社長 丸山光也 本社:長野県駒ヶ根市)は、“NSフロアーⅢ PS廻り床先行工法”を開発致しましたので、お知らせ致します。 従来は、乾式二重床を施工する前にPS廻りの間仕切壁を先行して施工し、PS部の床下から発生する音を遮音しておりました。今回開発したNSフロアー PS廻り床先行工法は、乾式二重床を床先行工法で施工するときに、PS廻りの遮音壁の施工を可能とした新工法です。

1.概要

 近年、集合住宅において、フリープランやセレクトプランに対応でき、乾式二重床の施工期間を短縮できる乾式二重床床先行工法を採用するケースが増えてきております。しかし、排水管のPS部分やユニットバス(以下UBと略す)廻りの間仕切壁は、床下からの空気音の伝搬を懸念して、遮音性能を確保するため、乾式二重床を施工する前に床下の間仕切壁部分を先行して施工するのが一般的でした。今回開発いたしました工法は、PS・UBの廻りに先行して間仕切壁を施工する必要がありません。乾式二重床下地の上に間仕切壁を施工するとき、同時に二重床下で遮音対策ができる床先行工法です。実大実験室において本工法を試験施工し、音響性能試験を行ない、従来の「PS廻り壁先行工法」の間仕切壁と同等の遮音性能を確認致しました。なお、本工法は特許を出願中です。
 従来の「PS廻り壁先行工法」と今回新たに開発しました「PS廻り床先行工法」を比較して示します。

PS廻り間仕切壁部平面図(左:従来工法 右:開発工法)

 

 

 

 

 

PS廻り壁先行工法

PS廻り床先行工法

 

2.特徴

 NSフロアーⅢ PS廻り床先行工法の特徴は、
 ①乾式二重床を床先行工法で施工するときに、PS・UB廻り部の間仕切壁を施工できます。
 ②PSの遮音性能は従来の壁先行工法と同等の性能を有しております。
 ③工種間のロスがなくなり、施工効率が向上いたします。
 従来は、①PS廻りの乾式遮音壁の施工(床下)②乾式二重床の施工③PS廻りの乾式遮音壁の施工(床上)の3工程が必要でした。今回開発した工法では、①の工程が必要なくなり、②乾式二重床の施工のときに同時に①PS廻りの乾式遮音壁の施工(床下)を行います。このため、先行した乾式遮音壁の施工を行う軽量鉄骨工事、石膏ボード貼り工事の工程をなくすことができます。

3.遮音性能

 従来工法の音圧レベル差と開発工法の音圧レベル差を下図に示す。両者とも500Hz帯域以上でおおよそ30dBの遮音性能を有しております。

4.コスト

 NSフロアーⅢ PS廻り床先行工法の設計価格(材工)は、4,500円/ヶ所(PS壁寸法300㎜×300㎜×300㎜程度)としており、従来工法の設計価格(材工)6,000円/ヶ所に比べてコストを25%削減しております。

5.今後の展開

 今後,集合住宅の音環境向上に寄与する重要なツールとして位置付け、デベロッパーや設計事務所などに対して積極的に提案していく予定です。なお、本商品の製造は、有限会社泰成電機工業が、販売・施工は,野原産業株式会社が行います。

[お問い合わせ先]
[本リリースに関するお問い合わせ先]
株式会社 熊谷組  広報室
室長:藤島 幸雄
担当:石賀 慎一郎 (電話03-3235-8155)
[技術に関するお問い合わせ先]
株式会社 熊谷組   技術研究所 都市・居住環境研究部
副所長:大脇 雅直
担当:財満 健史 (電話03-3235-8724)
[販売に関する問い合わせ先]
   野原産業株式会社 インフィル事業部
   事業部長:今井 力
   担当:小林 秀樹 (電話03-3355-4167)
[製造に関する問い合わせ先]
   有限会社泰成電機工業 技術部 
   専務取締役:堀内 一治     
   担当:前澤 明(電話0265-83-1138)
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