プレスリリース

水中不分離性高流動無収縮モルタル「マックスAZ」の販売が前期に2万袋突破

平成20年4月2日

水中不分離性高流動無収縮モルタル「マックスAZ」の販売が前期に2万袋突破

株式会社熊谷組(代表取締役社長 大田 弘)が、開発した水中不分離性高流動無収縮モルタル「マックスAZ」を、2006年10月より株式会社ファテック(取締役社長 青野 孝行)が販売を開始し、前期(2007年度)に2万袋を突破しました。

マックスAZは、水中不分離性、高流動性、自己充填性、セルフレベリング性、水中での強度発現性を兼ね備えた高性能なモルタルです。2006年10月より販売を開始し、主に水の有するような場所、狭い隙間への充填などの補修や補強工事等で幅広く使用されるようになりました。
現在マックスAZの種類は、以下に示すモルタル4種類とミルク1種類の計5種類があります。

マックスAZ

マックスAZは、
・地下水位の高い地中基礎部へのモルタル充填
・水が存在する場所における橋脚部耐震補強鋼板等への裏込め充填
・湧水や漏水の激しい劣化トンネルの修復のための裏込め充填
・セルフレベリング性を必要とする狭い隙間への裏込め充填
で使用されています。

施工実績としては、第3四半期に、農業用水導水路補修工事で湧水や漏水の影響を受け、充填箇所隙間10㎜以下の充填材としてマックスAZ「TypeM」を、既存建築物の耐震壁増設工事で上部空隙充填材としてマックスAZ「TypeC」が使用されました。そのほか第4四半期には、港湾改修工事で潮位の影響を受ける鋼管杭頭部への充填材および水路トンネル復旧工事でセルフレベリング性を必要とする覆工背面充填材としてマックスAZ「TypeA」が使用されました。その結果前期の販売数量は、2万袋を突破しました。

また近年、新築マンション、ビル、工場は、震災などにより免震装置の導入が増えています。そうした中で免震装置の一部であるベースプレートは、コンクリート基礎との高い接地率が要求されています。それに十分対応できるようマックス AZ「TypeD」は、免震基礎充填用として高流動性、自己充填性、セルフレベリング性を有する材料として開発し、第4四半期以降に普及展開しています。

今期以降は、前期と同様に既存タイプ(TypeA、TypeB、TypeC、TypeM)の販売をさらに伸ばしていくほか、新規開発の免震基礎充填用TypeDも積極的に営業販売することにより前期の倍の受注量を目標としています。また、今後も土木および建築分野では、リニューアル、耐震化等の工事が増えることが予想され、広い範囲でマックスAZの使用が期待されています。そこで新たな用途として水中構造物の補修充填工事への活用、逸水のある地盤へのグラウンドアンカー定着グラウト材としての活用などを考えています。
また販売に関しては、現在は直販のみでありますが、今後は商社との提携による販売拡大により受注増を見込み、3年後には年間10万袋を目指していきます。


施工実績
<工事種類>              <使用箇所>              <使用タイプ>
耐震壁増設工事            耐震壁裏込め充填             Type C
鉄道高架橋耐震補強工事      耐震補強鋼板裏込め充填         Type A
農業用水導水路補修工事      コンクリートパネル裏込め充填      Type M
水路トンネル復旧工事         覆工背面充填                Type A
港湾改修工事             鋼管杭頭部充填               Type A

マックスAZ

       農業用水導水路補修工                   港湾改修工事
      (コンクリートパネル裏込め)                (鋼管杭頭部充填)

1.特長

(1)水中気中強度比が90%以上の優れた強度特性
水中気中強度比とは気中で作製した供試体の圧縮強度に対する水中で作製した供試体の圧縮強度の比を百分率で表したものです。土木学会の「水中不分離性コンクリート設計・施工指針」中のコンクリート用水中不分離性混和剤品質規格では、水中気中強度比は80%と規定されています。「マックスAZ」は材齢に関わらず水中気中強度比が90%以上の高い強度特性を有しています。

(2)水中不分離性が高く、水中での充填作業が可能
「マックスAZ」は水の洗い作用に対する抵抗性が大きく、水中で落下させても分離しにくいため、打設時の水の濁りが抑えられます(従来の水中モルタルは、水と接触すると洗い作用により分離するため、水との接触を出来る限り避ける必要がありました)。水中である程度落下させながらの打設が可能なため、特殊な工法を用いる必要が無く作業性にも優れています。

(3)優れた自己充填性とセルフレベリング性
小さな応力で変形が生じ粘性が大きいため、材料分離を生ずることなく、高い流動性を確保します。また、高い流動性により狭い隙間や突起物等の障害のある場所にも十分に充填できるとともに、型枠に流し込むだけで打ち上がり面が自然に平坦になります。

2.性能

 「マックスAZ」と市販品2種類(共に水中不分離性を有していると資料に記載されているプレミックスモルタル)による比較試験の結果を示します。比較実験は、フレッシュ性状として水中不分離性と充填性を、硬化性状として圧縮強度、水中気中強度比を検討しました。

◆水中不分離性、充填性
  次表は水中不分離性と充填性の状況を示したものです。
「マックスAZ」は、水中で打設した場合にも水の濁りが少なく、かつ充填性に優れセルフレベリング性を有していますが、市販品においては、水中に打設した際に水の濁りの少ない材料(市販品1)は充填性に劣り、充填性に優れている材料(市販品2)では水中に打設した際に水の濁りが多くなります。
このように水中不分離性と充填性を同時に満足する材料は「マックスAZ」である事が確認できます。

◆強度
(1)圧縮強度
  気中および水中で作製した供試体による圧縮強度試験の結果は下図のとおりです。

圧縮強度試験結果

 

(2)水中気中強度比
  「マックスAZ」は、材齢7日、材齢28日ともに90%以上ですが、市販品では材齢7日、材齢28日のどちらかで土木学会基準(JSCE-D 104-1999)に規定されている水中気中強度比80%を下回る結果になっています。

水中気中強度比

[お問い合わせ先]
[本リリースに関するお問い合わせ先]
株式会社 熊谷組  広報室
室長:藤島 幸雄
担当:石賀 慎一郎 (電話03-3235-8155)
[技術に関するお問い合わせ先]
株式会社 熊谷組 技術研究所 建設技術研究部  建設材料研究グループ
副所長:佐藤  孝一
担 当:野中  英 (電話03-3235-8723)
[販売に関するお問合せ先]
株式会社 ファテック 開発営業部
担当:高嶋 展浩 (電話03-3235-6269)
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