プレスリリース

ルーバー式面格子の風騒音防止技術を開発!

平成20年3月27日

ルーバー式面格子の風騒音防止技術を開発!

株式会社熊谷組(取締役社長 大田弘、本社:東京都新宿区津久戸町2-1)は、集合住宅などに採用される可動ルーバー式面格子の風騒音を防止する技術を開発しましたのでお知らせいたします。
可動ルーバー式面格子に生じる風騒音の発生原因を風洞実験による詳細な調査検討によって特定し、その防止技術を開発しました。本技術を用いることにより可動ルーバー式面格子の風騒音を効果的に防止することが可能になりました。今後、本技術を用いた可動ルーバー式面格子を商品化し、デベロッパーや設計事務所に積極的に提案していく予定です。

1.背景

 

 


 最近、集合住宅などの共用廊下側に面した窓に防犯及びプライバシー 確保をすることができる可動ルーバー式面格子を採用するケースが増えてきています。 特にボイドを有する集合住宅では、共用廊下側に面するボイド内は負圧状態になりやすく、バルコニー側壁面に作用する外圧(正圧)との圧力差が生じるとバルコニー側から居室内を通って共用廊下側窓の隙間や開口を通じてボイド内に風が吹き抜ける現象が生じます。 この時、廊下側に面した窓に取り付けられた可動ルーバー式面格子から「ヒュー」「ピュー」といった耳障りな風騒音が発生する場合があります。ボイド内は音が響きやすいため、風が強い日などは一日中ルーバーから風騒音が発生することもありました。

ボイドを有する建物

    ボイドを有する建物

2.概要

 可動ルーバー式面格子におけるルーバーフィンの基本形状を設定し、風洞内に可動ルーバー式面格子の試験体を設置して風洞実験による詳細な調査検討を実施しました。
これによって可動ルーバー式面格子から生じる風騒音発生メカニズムを把握して発生原因を特定し、その防止技術を開発しました。本技術を用いることにより可動ルーバー式面格子の風騒音を効果的に防止することが可能になりました。なお、風騒音を効果的に防止することができる可動ルーバー式面格子の仕様については特許出願中です。
本開発技術の特徴を以下に示します。
(1)可動ルーバー式面格子の風騒音発生メカニズムを把握し、発生原因を特定
(2)効果的に風騒音を防止する技術および可動ルーバー式面格子の仕様の開発

可動ルーバー式面格子試験体

      写真-1 可動ルーバー式面格子試験体         図-1 ルーバーフィン基本断面形状

(1)ルーバー式面格子の風騒音発生メカニズムの把握および発生原因の特定
・ 各ルーバーフィンの風上側隅角部より渦が発生し、ルーバーフィン表面に衝突して圧力変動が起きて音が発生し、さらにその圧力変動が周期的渦の発生を促進することが風騒音の原因であることをつきとめました。(図-3)

(2)効果的な風騒音防止技術およびルーバー面格子の仕様の開発
・ ルーバーフィン勘合形状の考案、ルーバーフィン表面に突起を施すなどしてルーバーフィンに周期的渦が発生しにくいよう工夫したことによって風騒音を効果的に防止。
・ 例えば凹型形状の場合は図-3に示すように凹型勘合部風上面に開口を設けることにより凹部内に気流の流れを発生させ、周期的な渦の発生が防止できるルーバーフィン仕様を考案。

ルーバーフィン開閉機構

図-2 ルーバーフィン開閉機構

凹型形状の風騒音発生原因

図-3 凹型形状の風騒音発生原因

風騒音防止の考案仕様

図-4 風騒音防止の考案仕様

<風洞実験における風騒音低減効果>
・図-5は未対策仕様と考案仕様のルーバーフィンから発生した音圧を比較(相対音圧レベル)した結果を示しています。実験結果より考案仕様では効果的に音圧を低減することができることが分かりました。

矩形形状

矩形形状

凹型形状

凹型形状

¬型形状

¬型形状

図-5 風洞実験によるルーバーフィンの風騒音測定結果

3.今後の展開

今後、本技術を用いた可動ルーバー式面格子を商品化し、デベロッパーや設計事務所に積極的に提案していく予定です。

[お問い合わせ先]
[本リリースに関するお問い合わせ先]
株式会社 熊谷組  広報室
室長:藤島 幸雄
担当:石賀 慎一郎 (電話03-3235-8155)
[技術に関するお問い合わせ先]
株式会社 熊谷組  技術研究所 居住環境研究部
部長 大脇 雅直
音環境研究グループ 担当 近藤 誠一
風環境研究グループ 担当 鰐淵 憲昭 (電話03-3235-8617)
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