プレスリリース

「NSフロアーⅢ」を開発

平成19年12月25日

乾式遮音二重床床先行工法において高い床衝撃音遮断性能を実現床としての剛性をアップさせ、歩行感の向上を図った“NSフロアーⅢ”を開発

 株式会社熊谷組(取締役社長 大田弘、本社:東京都新宿区)、野原産業株式会社(代表取締役社長 野原数生 本社:東京都新宿区)は、際根太及び下地合板を無くした乾式遮音二重床“NSフロアーⅢ”を開発致しましたので、お知らせ致します。

 今回開発したNSフロアーⅢは、床としての剛性をアップさせ、歩行感の向上を図った乾式遮音二重床です。


1.背景

 現在、乾式二重床の下地材として使用しています合板の原木はラワン材などの熱帯雨林産広葉樹が用いられています。ラワン材は、インドネシアを主産地としており、地球温暖化が懸念される中、その主原因とされるCO2の固定化に大きな力を発揮するため、保全を計っていく必要があります。このため、南洋材の供給が減少しており、価格も上昇してきております。さらに、代替材料となるラジアータパイン・ラーチなどの針葉樹も、需要が増えてきたため価格も上昇してきております。
 「地球環境に優しい」の観点から、下地合板を無くし、二重床としての剛性アップと歩行感を向上させ、更に高い床衝撃音遮断性能を実現した乾式遮音二重床“NSフロアーⅢ”を開発いたしました。

2.概要

 今回開発したNSフロアーⅢは、従来のNSフロアーⅡから構造を新しく変えた乾式遮音二重床工法で、コスト削減と歩行感の向上を計っております。二重床の床下には、防振性能の高い新型支持脚NS-Ⅲ型を開発しました。さらに、従来、壁際に使用してきた防振システムネダに変えて、補強脚を採用しました。具体的には、各パーティクルボード端部下面の4周に巾100mmの補強用特殊パーティクルボードを、壁際には補強用特殊パーティクルボードと補強脚NS‐NP型を取付けました。なお、本工法は特許出願中です。
 財団法人 日本建築総合試験所においてNSフロアーⅡと同等の高い床衝撃音遮断性能を確保していることを確認しております。この工法を使用することにより従来のNSフロアーⅡと比較し、大幅なコストダウンも可能となりました。

従来のNSフロアーⅡと今回新たに開発したNSフロアーⅢを比較して示します。

NSフロア-Ⅱ

NSフロア-Ⅲ

3.特徴

NSフロアーⅢの特徴は、
①フローリング仕上げにおいて、下地合板を必要としません。
②床衝撃音遮断性能はNSフロアーⅡと同等の高い性能を有しております。
   軽量床衝撃音遮断性能Li,r,L45、重量床衝撃音遮断性能Li,Fmax,r,H(1)-50~55)
③床としての剛性をアップさせ、歩行感を向上させました。
④乾式二重床としてコストを従来と比較して20%低減いたしました。
⑤ゴム硬度(NSフロアーⅢ用支持脚 NS-Ⅲ型)は65°としました。

4.遮音性能

財団法人日本建築総合試験所における床衝撃音試験の結果を示します。
RCスラブ厚:200mm
床仕上げ高さ:130mm
箱型試験室
試験番号:ⅣA-07-180

試験体断面図

図1 試験体断面図

表1 床衝撃音レベル低減量試験結果

表1 床衝撃音レベル低減量試験結果

図2 床衝撃音レベル低減量試験結果

図2 床衝撃音レベル低減量試験結果

床衝撃音遮断性能推定値を、下記に示します。
 梁区画面積:10~15㎡
 軽量床衝撃音L等級推定値:L-45
 重量床衝撃音L等級推定値:L-50

図3 床衝撃音レベル推定値

図3 床衝撃音レベル推定値

箱型試験室における試験の状況を以下に示します。

箱型試験室における試験の状況

5.コスト

 NSフロアーⅢの設計価格(材工)は,8,800円/㎡としており、従来のNSフロアーⅡの設計価格(材工)11,000円/㎡と比べてコストを20%低減しております。

6.今後の展開

 今後,集合住宅の乾式二重床に関する重要なツールとして位置付け,デベロッパーや設計事務所などに対して積極的に提案していく予定です。なお、本商品の販売は,野原産業株式会社が、製造は,有限会社泰成電機工業が行ないます。

[お問い合わせ先]
[本リリースに関するお問い合わせ先]
株式会社 熊谷組  広報室
室長:藤島 幸雄
担当:石賀 慎一郎 (電話03-3235-8155)
[技術に関するお問い合わせ先]
株式会社熊谷組
技術研究所 居住環境研究部

部長:大脇 雅直
担当:財満 健史 (電話03-3235-8724)

[販売に関する問い合わせ先]
野原産業株式会社  インフィル事業部
事業部長:今井 力
担当:小林 秀樹 (電話03-3355-4167)

[製造に関する問い合わせ先]
有限会社泰成電機工業 技術部
専務取締役:堀内 一治
担当:前澤 明 (電話0265-83-1138)

 
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