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トンネル坑口の騒音低減システム「サイレントエコパネル」を開発
トンネル坑口の騒音低減システム「サイレントエコパネル」を開発
実施工において高い吸音性能を確認
株式会社熊谷組(取締役社長 大田弘、本社:東京都新宿区)、株式会社ガイアートT・K(代表取締役社長 藤井利和、本社:東京都新宿区)、ジオスター株式会社(代表取締役社長 篠原 喜代司、本社:東京都文京区)は、トンネル坑口の騒音低減システムとして共同開発を行ったポーラス(多孔質)コンクリート吸音板「サイレントポーラスパネル」とリサイクル焼成発泡吸音パネル「エコサウンドパネル」を組み合わせた,騒音低減システム「サイレントエコパネル」を開発し,京都市北部クリーンセンターのトンネルに施工し,高い騒音低減効果を確認しましたのでお知らせします。
1.背景
トンネル坑内では,車両走行時にエンジン音やタイヤと路面間で発生するロードノイズが壁面で反射して音圧レベルが上昇し,トンネル坑口から周辺に伝搬しておりました。
今回,共同で開発した「サイレントエコパネル」は,ポーラス(多孔質)コンクリート吸音パネル「サイレントポーラスパネル」とリサイクル焼成発泡ガラス吸音パネル「エコサウンドパネル」*1)の吸音特性を組み合わせ,幅広い周波数帯域で高い吸音率を有し,耐久性に優れた騒音低減システムです。
このたび「サイレントエコパネル」を京都市発注の「京都市北部クリーンセンター」のトンネル坑口に施工し,高い吸音性能を確認いたしました。
*1)「エコサウンドパネル」は中部電力株式会社,株式会社熊谷組,新日鐵化学株式会社,日東紡音響エンジニアリング株式会社の共同開発によるものです。
2.パネル概要
1)サイレントポーラスパネル

サイレントポーラスパネル外観
サイレントポーラス仕様

サイレントポーラスパネルの吸音率(残響室法吸音率)は、800Hz帯域で0.90、1,000Hz帯域で0.95(背後空気層0mm)となり、道路交通騒音のロードノイズで特に気になる周波数帯域において高い吸音性能を有しております。
また,背後空気層を変化させることにより,吸音卓越周波数帯域を調整することが可能です。

図 サイレントポーラスパネル残響室法吸音率
2)エコサウンドパネルの特長

エコサウンドパネル外観
エコサウンドパネル仕様

エコサウンドパネルは,特に低音域において高い吸音性能を有しております。
さらに,背後空気層を変化させることにより,吸音卓越周波数帯域を調整することが可能です。

図 エコサウンドパネル残響室法吸音率
3.工事概要
京都市発注の「京都市北部クリーンセンター整備事業 土木造成(その2)工事」{元請会社:㈱村井建設様}に於いて、搬出入トンネル(延長480m)の2箇所の坑口各30mにサイレントエコパネルを施工いたしました。
4.施工仕様
トンネル坑口30m区間にサイレントエコパネルを施工しました。
施工延長:坑口より30m
施工内容:サイレントポーラスパネル h=2m×L=30m
エコサウンドパネル h=2m×L=30m

図 サイレントエコパネル取付模式図

図 サイレントエコパネル吸音率
取付状況

写真 施工前

写真 施工後
サイレントエコパネル

取付完了写真
5.音響性能の確認
トンネル坑内部分に吸音パネル施工前後の騒音低減効果について確認を行いました。
トンネル坑口から5mに音源(スピーカー)を設定し、敷地境界(坑口より30m)での音の吸音効果を測定しました。その結果、サイレントエコパネルを設置することで、9dBAの低減効果が得られました。

図 測定条件
測定結果

6.販売価格
サイレントエコパネルの販売価格は以下を予定しております。
サイレントエコパネル:30,000円/㎡(材工含む600㎡以上施工)
7.今後の展開
3社は,サイレントエコパネルを国,地方公共団体,道路管理者,鉄道事業者や設計事務所,コンサルタントに積極的に技術提案を行っていきます。
さらに,ガイアートT・Kは環境対策工法として従来から延長床版工法を主とした営業展開をしてきております。サイレントエコパネル及びサイレントポーラスパネルを加えて更なる環境対策工事の営業展開を進めていきます。
ジオスターは,トンネル関連商品として,モジュラーチ,ビッグボックスなどがあり,国土交通省をはじめ,旧日本道路公団での実績も多くもっております。これらの中にも,騒音対策として坑口に吸音パネルが取付られている実績もあり,今後これらの商品営業とあわせて,トンネル計画段階から提案していきます。
これらにより,平成19年度3,000㎡とし,中期的に10,000㎡/年の販売を考えております。


