プレスリリース

MF式分岐・合流シールド工法を開発!

平成17年10月19日

MF式分岐・合流シールド工法を開発!

株式会社熊谷組(取締役社長:大田 弘)は、シールドトンネルの合理的な分岐・合流方法「MF式分岐・合流シールド工法」を開発いたしましたので、お知らせします。

1.開発の目的

トンネルの大深度化傾向に伴い、シールドトンネルの分岐・合流部の施工方法が大きな課題となっています。従来シールドトンネルに分岐部を設ける場合は、地盤改良等を併用した開削方法によるものが殆どでしたが、交通量が多く地下埋設物が輻輳した道路部においては、開削方法での施工が困難な場合が多い状況です。また、大深度の民地下などでは開削施工は殆ど不可能といえます。このような背景より、安全かつ確実なシールドトンネルの分岐・合流方法の開発が望まれています。

今回の発明は、本線は通常の円形シールドのままで、枝線部に三円形シールドを用いることにより、安全かつ合理的な分岐・合流を可能とするものです。

2.着目点

シールドトンネルの分岐・合流については様々な提案がなされているが、合理的かつ確実な方法は確立されていないのが現状です。具体的には以下のような点が課題として挙げられます。

  • 1.シールドが地中で形状変更することを前提として計画されている。(実現性に問題あり)
  • 2.本線シールドが特殊形状で計画されている。(コスト面でリスクが大きい)
  • 3.大掛かりな地盤改良や補助部材を必要とする。(コスト面でリスクが大きい)
  • 4.切拡げ部に柱を設置できないため、トンネル外部に大掛かりな構造部材が必要となる。(コスト面、工期面、安全面でリスクが大きい)

今回はこのような課題を着目点として捉え、これらのリスクを回避することにより合理的で確実な施工法を開発いたしました。

施工イメージ

施工イメージ

3.特徴
  • 1.枝線シールドは途中で形状変更を行なわない特殊三円形シールドです。
  • 2.本線シールドは通常の円形シールドです。
  • 3.本線セグメント開口箇所の上下位置に枝線シールドの側円部を近接させるため、切拡げ時の地山の露出は最小限とすることが可能です。これより地盤改良は在来の工法に対して極めて少なくすることが可能となります。
  • 4.トンネル内部に貫通桁を設置することにより、本線セグメントとランプシールドが締結され、更に枝線シールドの側円部も一体化構造となり十分な剛性が得られるため、外部の構造部材を必要としません。
  • 5.貫通桁設置時および切拡げ施工時ともに、地山の露出は極めて少ない範囲であるため、最小限の地盤改良で安全な作業が可能です。

以上により、シールドの分岐・合流部を合理的かつ確実に施工することが可能となります。

完成イメージ

完成イメージ

[お問い合わせ先]
株式会社 熊谷組
[リリースに関するお問い合わせ先]
広報室
室長:藤島 幸雄
担当:石賀 慎一郎(電話03-3235-8155)
[技術に関するお問い合わせ先]
土木事業本部 トンネル技術部 シールドG
部長:木戸 義和
担当:河越 勝(電話03-3235-8649)
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