プレスリリース

振動が見える 振動の映像化装置を開発

平成16年11月8日

振動が見える!振動の映像化装置を開発

中部電力株式会社(取締役社長 川口文夫,本社:愛知県名古屋市東区東新町1番地)、株式会社熊谷組(取締役社長 鳥飼一俊,本社:東京都新宿区津久戸町2番地1号)、信州大学(学長 森本尚武、住所:長野県松本市旭3丁目1番地1号)工学部山下恭弘教授は、共同で、環境振動の発生方向を特定し、視覚的に表示する装置の開発に成功いたしましたのでお知らせいたします。

1.概要

今回開発した装置は、”振動のカメラ”とも言うべき画期的なもので、振動が発生している方向・振動の強さ・周波数(揺れ方の違い)といった情報を特定します。また、同時にデジタルカメラから取り込まれた画像上に振動が発生している方向が示されるため、画像上に映し出された物体のどの方向から振動が出ているか、視覚的に確認することができます。

本装置は、小型のデジタルカメラと、4つの振動センサーを持ち、振動がそれぞれのセンサーに到達する時間差から複数の振動発生方向を特定し、デジタルカメラから取り込んだ画像上に表示します。その表示は周波数(揺れ方の違い)別で色分けされているため様々な要因による複数の振動も同時に評価することが可能です。

振動カメラ全景

振動カメラ全景

振動カメラ センサ部

振動カメラ センサ部

2.特徴

本装置には、以下のような特徴があります。

  • (1)振動が複数ある場合でも、それぞれの振動の発生方向だけでなく、周波数特性(揺れ方の違い)まで表示するため、振動問題を詳細に評価することができます。
  • (2)振動センサーは折りたたみ式。装置本体も小型・軽量のため移動・設置が容易にできます。

本装置の利用により、今まで振動がどちらから来ているのか分からないような状況下でも振動の発生方向を特定することができるようになり、その応用分野は非常に広いものと思われます。具体的には工場振動、交通振動、工事振動などを適切に評価し、その対策を講じる際に重要な判断材料となり得ます。

システム系統図

システム系統図

測定画面

測定画面

  • 1:カメラの画像上に振動の到来方向を表示します。円の色で周波数の高低を示し,円の大きさで振動の大きさを示します。
  • 2:振動の到来方向を棒グラフで表示します。横軸がカメラ位置から見た水平角度,縦軸が振動速度レベルを示します。棒グラフは水平角10°ごとに集約しています。
  • 3:振動の到来方向と周波数の関係を表示します。横軸がカメラ位置から見た水平角度,縦軸が周波数を示します。プロットされた点の色は,周波数の高低を示します。
  • 4:測定された振動速度の周波数特性を1/3オクターブバンドで表示します。横軸が周波数(1/3オクターブバンド),縦軸が振動速度レベルを示します。棒グラフの色は周波数を示します。
  • 5:振動速度レベルを示します。分母が360°全体から到来する振動の振動速度レベル,分子がカメラ方向(前方)180°から到来する振動の振動速度レベルを示します

振動カメラの調査例

振動カメラの調査例

道路を大型車が通過した場合

道路を大型車が通過した場合

側溝を歩行した場合

側溝を歩行した場合

3.今後の展開

今後は、本装置を様々な振動問題に適用して、その有効性を検証していく予定です。

[お問い合わせ先]
中部電力株式会社 広報部 報道グループ (電話:052-951-8211)
株式会社 熊谷組  経営企画本部広報部
部長:藤島 幸雄
担当:石賀 慎一郎 (電話03-3235-8155)
[技術に関するお問合せ先]
中部電力株式会社 発電本部 土木建築部 建築グループ  (電話:052-951-8211)
株式会社 熊谷組  技術研究所建設技術研究部
音環境研究グループ
部長:大脇 雅直
担当:財満 健史 (電話 03-3235-8724)

 

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