プレスリリース

品確法の軽量床衝撃音対策等級で特別評価方法認定を取得

平成16年6月16日

品確法の軽量床衝撃音対策等級で特別評価方法認定を取得!

株式会社熊谷組(取締役社長 鳥飼一俊,本社:東京都新宿区)は,有限会社泰成電機工業(代表取締役社長 平栗弘明,本社:長野県駒ヶ根市)と共同で,住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)における,音環境の「軽量床衝撃音対策等級」1件および「重量床衝撃音対策等級」2件に関して,共に特別評価方法認定で最も性能が高い「等級5」を取得しましたのでお知らせいたします。

1.概要

住宅の品質確保の促進等に関する法律(以下品確法)において,重量床衝撃音対策や軽量床衝撃音対策として評価を受けるためには,従来は告示の技術基準に記載されている仕様を満たす必要がありました。しかしながら,告示に記載されている仕様は,施工性等を考慮し,過剰な仕様となり,コスト面でお客様の負担が増加しておりました。

告示に記載されている仕様以外で,品確法の評価を受けるためには,独自の仕様について事前に国土交通大臣の特別評価方法認定を受けておく必要がありました。当該認定は実際の建物における多くの実証データを基に厳正な審査が行われるため,これまで音環境の「重量床衝撃音対策等級」および「軽量床衝撃音対策等級」で認定を取得することは非常に困難でした。

集合住宅において,床衝撃音の防止工法の開発を行ってきた両社は,品確法が制定される以前から検討を開始しており,早くから現場における特別評価方法認定を申請しました。 これまでに,既に,重量床衝撃音対策等級に関して3件の認定を取得しており,床仕上げ構造についても3件の認定を取得しております。

構造方法の全体構成断面詳細図

図:構造方法の全体構成断面詳細図
(注)図注a+b≧150mmとする。 (寸法単位:mm)

2.特別評価方法認定を取得した床構造について

特別評価方法認定を取得した床構造及び床仕上げ構造の断面を図に示します。品確法において,軽量床衝撃音対策等級を算定する場合は,床構造,床仕上げ構造,受音室面積などが必要となります。今回の仕様は,品確法における規定(告示)に従って評価すると,軽量床衝撃音対策等級1,重量床衝撃音対策等級2となります。

今回,品確法において音環境の「軽量床衝撃音対策」に関する特別評価方法認定として初めて「等級5」を取得しました。また,同じ床構造,床仕上げ構造については,1辺拘束および2辺拘束において,共に重量床衝撃音対策等級5を取得しました。 現在,軽量床衝撃音対策等級2件について,国土交通大臣に認定を申請中です。

 

特別評価方法認定の建物仕様:軽量床衝撃音対策等級 (寸法単位:mm)
構造形式 鉄筋コンクリート造のラーメン構造の住宅
  床仕上げ構造    発泡プラスチック系パネル下地畳仕上げ材による畳仕上げ床


種類 鉄筋コンクリート造のボイドスラブ
等価厚さ 225
床面積 9.7~11.3m2(面積比1.16)
天井の構造 二重天井(空気層厚さ 140.5)

特別評価方法認定の建物仕様:重量床衝撃音対策等級(寸法単位:mm)
構造形式 鉄筋コンクリート造のラーメン構造の住宅
床仕上げ構造 発泡プラスチック系パネル下地畳仕上げ材による畳仕上げ床


種類 鉄筋コンクリート造のボイドスラブ
端部拘束条件 1辺拘束
等価厚さ 225
床面積
(最大/最小)
10.0~10.7m2(面積比1.07)
天井の構造 二重天井(空気層厚さ 140.5)

特別評価方法認定の建物仕様:重量床衝撃音対策等級(寸法単位:mm)
構造形式 鉄筋コンクリート造のラーメン構造の住宅
床仕上げ構造 発泡プラスチック系パネル下地畳仕上げ材による畳仕上げ床


種類 鉄筋コンクリート造のボイドスラブ
端部拘束条件 2辺拘束
等価厚さ 225
床面積
(最大/最小)
9.7~11.3m2(面積比1.16)
天井の構造 二重天井(空気層厚さ 140.5)

間仕切り壁の全体構成断面詳細図

間仕切り壁の全体構成断面詳細図

3.今後の展開

今後,集合住宅の音環境制御の重要なツールとして位置付け,デベロッパーや設計事務所などに対して積極的に提案していく予定です。なお,本工法の施工は,野原産業株式会社(代表取締役社長:野原数生,本社:東京都新宿区)が行っていきます。

軽量床衝撃音レベル測定結果

軽量床衝撃音レベル測定結果

重量床衝撃音レベル測定結果 (1辺拘束)

重量床衝撃音レベル測定結果 (1辺拘束)

重量床衝撃音レベル測定結果 (2辺拘束)

重量床衝撃音レベル測定結果 (2辺拘束)

軽量床衝撃音対策等級 評価基準

軽量床衝撃音対策等級 評価基準

*表をクリックすると大きい画像が表示されます。

※品確法における規定(告示)に従って評価すると

  • ・ボイドスラブ等厚さ225mmの場合、床構造区分3となる
  • ・“発泡プラスチック系パネル下地畳仕上げ材による畳仕上げ床”の場合、床仕上げ構造区分5となる。

重量床衝撃音対策等級 評価基準

重量床衝撃音対策等級 評価基準

*表をクリックすると大きい画像が表示されます。

置床の上に間仕切り壁を施工中の状態(断面)

置床の上に間仕切り壁を施工中の状態(断面)

床衝撃音調査実施の様子

床衝撃音調査実施の様子

 

参考資料

 

認定書

[お問い合わせ先]
株式会社 熊谷組  経営企画本部広報部
部長:藤島 幸雄
担当:石賀 慎一郎 (電話03-3235-8155)
[技術に関するお問い合わせ先]
株式会社 熊谷組  技術研究所建設技術研究部
音環境研究グループ
部長:大脇 雅直
担当:財満 健史  (電話 03-3235-8724)
 
有限会社泰成電機工業
専務取締役  堀内一治
技術部 担当 高倉史洋  (電話 0265-83-1138)
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