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吸音性能の高い道路用吸遮音防護柵を開発
平成15年12月17日
吸音性能の高い道路用吸遮音防護柵を開発!
株式会社熊谷組(取締役社長 鳥飼一俊、本社:東京都新宿区)、株式会社ガイアートクマガイ(代表取締役社長 山口寧夫、本社:東京都新宿区)、ジオスター株式会社(代表取締役社長 早稲田孝、本社:東京都文京区)は、高い吸音性能をもつ道路用吸遮音壁を開発しましたのでお知らせします。
本防護柵はポーラス(多孔質)コンクリート吸音板とプレキャストガードフェンスのコンクリート接着面の製造技術に改良を行い、高い吸音性能(残響室法吸音率0.95(1000Hz)をもちながら、各種の衝突速度に対応したもので、中央分離帯での使用が可能なものです。 価格は従来の防護柵(吸音なし)と同等程度です。
1.背景
国・地方公共団体は、自然環境・生活環境・社会環境等の幅広い環境問題へ積極的な対応を進めています。
平成11年に環境庁が行った調査によると、道路騒音では全国の幹線道路の沿道3,380地点のうち昼夜間とも環境基準を満足しているのは37.8%で厳しい状況にあります。
国土交通省でも平成15年から環境改善工事、特に沿道対策工法の予算が大型化しています。(平成15年度:1,810億円)
道路騒音の環境対策としては防音壁等の対策が一般的ですが、周辺環境の問題等から防音壁が設置できない場所や、高い防音壁を設置出来ない場所が多いのが現状です。
そこで、中央分離帯部に吸音効果を持たせ、反射による音圧上昇を低減させる防護柵(ポーラス(多孔質)コンクリート板(吸音部)とプレキャストガードフェンス)を一体化させた防護柵を開発しました。
2.概要
ポーラスコンクリート吸音板の吸音率(残響室法吸音率)は、800Hzで0.90、1,000Hzで0.95となり、道路交通騒音で特に気になる周波数帯域において高い吸音性能を有しております。

1/3オクターブバンド中心周波数 (Hz)
図 残響室法吸音率

図 残響室法吸音率測定状況
「道路用吸遮音防護柵」は下図に示す断面で、吸音部となるポーラス(多孔質)コンクリート板とプレキャストガードフェンスの一体成型による道路用防護柵です。
(1ブロック寸法:高さ1,000mm(有効900mm)、長さ4,990mm)

図 道路用吸遮音防護柵断面
ガードフェンスコンクリートとポーラスコンクリート吸音板の一体化により、衝突速度100km/h以上に対応し、道路用の防護柵として使用可能です。 ブロックのイメージを以下に示します。

図 1ブロックイメージ図
なお、光触媒コーティングによる汚れ防止処理にも対応でき塗布による吸音率に変化がないことを確認しております。 また、ポーラスコンクリート吸音板は着色も可能です。
道路用吸遮音防護柵の設計価格は以下を予定しております。
- 条件:500m施工の場合(100ブロック)
- 吸音防護柵 :19,800,000円(198,000円/ブロック、工場渡し価格)
- 光触媒コーティング : 5,000,000円( 8,000円/m2、工場渡し価格)
- 施工費 : 3,000,000円(上記数量で標準的な4日間で施工の場合)
3.今後の展開
今後はこの道路用吸遮音防護柵を、道路管理者、コンサルタントへ積極的に技術提案すると共に、鉄道事業者への提案も進めて行く予定としています。 また、更なるコスト削減も視野に入れ、ポーラスコンクリート吸音板の製造ラインの検討も行っていく予定としています。


