プレスリリース

「エコサウンドパネル」を鉄道沿線防音壁に設置

平成14年7月3日

「エコサウンドパネル」を鉄道沿線防音壁に設置

株式会社熊谷組(取締役社長 鳥飼一俊)は、「エコサウンドパネル」を鉄道沿線防音壁として施工致しました。

「エコサウンドパネル」は、家庭などから回収されるガラスのリサイクル材を主原料とした吸音材を使用しており、環境に優しく、解体後もリサイクル可能な循環型パネルです。

鉄道騒音に対する低減効果は、設置前後で10~15dB得られていることを確認致しました。

施工した防音壁

施工した防音壁

1.背景

現在、大都市圏における鉄道は、輸送量の増強、利用者の利便性等を考慮し、1日の運行本数が増加しています。一方、鉄道沿線では、生活の高度化に伴って、周辺環境への配慮が重要になってきました。

そこで、熊谷組は、家庭などで回収されるガラスのリサイクル品を主な原料とした「環境に優しい」循環型吸遮音パネル「エコサウンドパネル」を、鉄道沿線防音壁として施工致しました。

「エコサウンドパネル」は、家庭などで回収されるガラスのリサイクル材を主原料とした吸音材を使用しており、解体後もリサイクル可能な循環型パネルです。

2.工事概要

今回施工した「エコサウンドパネル」は、幅3,000mm、高さ500mmで、厚さは約60mmです。重量は、約25kg/m2です。  施工面積は、高さ2.0m、総延長64mの約130m2です。  

パネルの構成は、厚さ10mmのリサイクル発泡ガラス吸音板と、厚さ1.6mmの鋼板を軽量溝型鋼で両側に各々固定しています。  

パネルは、鉄道用地側が吸音板、鉄道用地外側(民家側)が鋼板の配置になるよう、H型鋼に固定されており、非常に簡単な方法で取付けられています。  

この状態のパネルは、中心周波数500~2000Hzの帯域で、残響室法吸音率0.7以上、音響透過損失35dB以上を確保しています。  

また、パネルは耐候性の塗装を施しており、吸音板表面の色は、施主の要望に応えて、グレー系の色です。塗装による吸音性能への影響は無いことを、実験により確認しております。

パネル詳細図

パネル詳細図
※画像をクリックすると拡大図が表示されます

3.鉄道騒音の低減効果

鉄道騒音に対する低減効果を確認するため、「エコサウンドパネル」設置前と設置後で、列車通過音の測定を実施しました。

その結果、エコサウンドパネルの裏側(防音壁外側)で、設置前に比べ、設置後、10~15dBの騒音レベル(24時間等価騒音レベル)の低減効果が得られました。  また、「エコサウンドパネル」は、鉄道騒音の主な周波数成分であり、聴感上特に良く聞こえる周波数帯域の500~2,000Hzにおいて、十分な減音効果があることを確認しました。

さらに、防音壁と軌道を挟んだ反対側では、設置前と設置後で、騒音レベル(24時間等価騒音レベル)の変化はほとんど見られず、反射音による影響が無いことも確認されました。

列車通過音の比較

列車通過音の比較

列車通過音周波数特性

列車通過音周波数特性

 

4.今後の展開

今後は、市街地に布設されている鉄道沿線の防音壁として、積極的に営業展開を図っていく予定です。

[お問い合わせ先]
株式会社 熊谷組  経営企画本部広報部
部長:藤島 幸雄
担当:柴山・石賀 (電話03-3235-8155)
[技術に関するお問い合わせ先]
株式会社 熊谷組   技術研究所・電磁環境研究グループ
部長 : 大脇 雅直
担当 : 杉木 (電話0298-47-0395)
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