プレスリリース

鹿島・熊谷が集合住宅の音環境技術について共同研究の方向で合意

平成14年3月29日

鹿島・熊谷が集合住宅の音環境技術について共同研究の方向で合意

鹿島建設(株)(社長:梅田貞夫)と(株)熊谷組(社長:鳥飼一俊)は、集合住宅の音環境技術に関して共同研究の可能性を探るべく協議に入りました。

集合住宅の音環境技術に関しましては、従来、各社がそれぞれ独自に研究・開発を実施してきましたが、成果が得られるまでには多くの費用と長い開発期間がかかるために、同じ技術分野における研究開発を各社が行うことは多重の投資となります。

鹿島建設(株)と(株)熊谷組は、音環境研究分野におけるトップレベルの技術ポテンシャルを有することから、同一のテーマについて研究開発を分担して行い、成果を共有する共同研究の可能性を探るべく、まずは保有データの共有化から開始することとしました。

集合住宅の音環境技術

平成11年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づき、品質の性能表示が求められるようになりました。その数は9分野29項目にものぼります。その中でも、音環境分野の指標は適用範囲の狭い仕様規定があるのみで、まだ十分ではありません。そこで、両者の持つ豊富な測定データを共有することにより、集合住宅の音環境について幅広い検討を行うことができるようになります。

今後、住宅の性能表示制度における特別評価方法の認定取得を共同で行うことも検討して行く予定です。さらに、測定データの共有により、新しい遮音技術の開発や住宅の遮音性能の予測精度向上も期待されます。

技術の特徴

集合住宅の音環境表示項目は以下の4項目です。

  • (1)重量床衝撃音
  • (2)軽量床衝撃音
  • (3)界壁の遮音
  • (4)開口部の遮音  

これらの各項目で用いる評価の尺度はすべて実測を基にしております。 (2)~(4)に関しては試験室においてデータ収集が可能なため、比較的早い段階で各種のデータがそろうことが予想されますが、(1)に関しては2現場以上の実際の建物よりデータを入手しなければならず、データ整備には非常に時間がかかります。そのため、今回は手始めに、この重量床衝撃音に関して両者で保有するデータを共有することで、幅広い検討が可能となります。

両社の技術ポテンシャル
  • (1)重量及び軽量床衝撃音に関する豊富なデータを保有し、特に、大スパン床の集合住宅の施工実績が多い。
  • (2)技術研究所を始めとする建築系の技術部門を中心として、集合住宅施工現場に対し、積極的な技術アドバイスを展開し、品質の確保に努めている。
  • (3)乾式遮音置き床工法に関するデータを豊富に保有している。
共同研究のメリット

1社で音響データを取得することは、膨大な費用と時間を必要とする。さらに、両者の持つ建築工法のデータを共有する事が出来る。

今後の展開

まず、お互いに保有している重量床衝撃音に関する音響データの共有化を図り、次にこのデータをもとに遮音性能向上技術等の開発を行う可能性について探索します。

[お問い合わせ先]
〒182-0036
東京都調布市飛田給2-19-1 鹿島建設株式会社技術研究所
建築技術研究部居住環境グループ
上席研究員安藤啓
Tel:0424-89-7346Fax:0424-89-7128
 
〒300-2651
茨城県つくば市鬼ケ窪1043 株式会社熊谷組技術研究所
音・電磁環境研究グループ兼室内環境研究グループ
グループ部長(リーダー)大脇雅直
Tel:0298-47-0395Fax:0298-47-7480
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