プレスリリース

サイレントボイドを実施工物件へ適用 高い床衝撃音遮断性能を実証

平成14年1月25日

サイレントボイドを実施工物件へ適用 高い床衝撃音遮断性能を実証!

株式会社熊谷組(取締役社長 鳥飼一俊,本社:東京都新宿区)は,信州大学工学部山下恭弘教授の指導を受けて開発した,中空ボイドスラブ工法“サイレントボイド”を実施工物件に適用し,高い床衝撃音遮断性能を確認しましたのでお知らせします。本工法を実施工物件に適用した結果,高い床衝撃音遮断性能を持ち,かつ従来と同様の設計・施工が可能であることが実証されました。

1.サイレントボイドの概要

近年,集合住宅のフリープランやSI住宅への対応から,スラブを大スパン化する傾向にあります。また建物の高層化も進んでいることから,建物の構造体への負担が軽減できる中空ボイドスラブの採用が多くなっております。

中空ボイドを形成するには,一般的に矩形のボイド型枠を用いますが,この矩形ボイド部分で高い周波数帯域において床衝撃音遮断性能が低下する傾向がありました。

上記の問題点を解決し,中空ボイドスラブにおいて高い床衝撃音遮断性能を確保するため,以下の製品を開発しました。

  • a.床衝撃音遮断性能が低下する原因となる共振現象を低減するため,波型のボイド型枠“サイレントボイド”を開発。
  • b.従来の中空ボイドスラブと同様の設計・施工が可能なため,コストアップすることなく,高い床衝撃音遮断性能を確保することが可能。

本工法については,既に実大モデル実験によって,従来の矩形ボイド型枠を用いた場合と比べ,床衝撃音遮断性能が中高音域で大幅に向上することを確認しております。

中空ボイドスラブ

中空ボイドスラブ

 

2.実施工物件における性能の確認

今回,本工法を「ゼファー四ツ木ザナドゥ21(施主:(株)ゼファー,鉄筋コンクリート造,地上14階塔屋1階地下1階建,建築面積約3,403m2,延べ面積約19,928m2,総戸数212戸)」及び「ポレスター鳥取川端(施主:(株)マリモ,鉄骨鉄筋コンクリート造,地上14階塔屋1階建,建築面積約602m2,延べ面積約5,096m2,総戸数46戸)」に施工し,現場においても高い床衝撃音遮断性能を確認しました。 なお本スラブ構造及びボイド型枠は,特許・意匠(30件)出願中です。

全時間応答インピーダンス(500Hz帯域)の測定例

図 全時間応答インピーダンス(500Hz帯域)の測定例

全時間応答インピーダンス(1kHz帯域)の測定例

図 全時間応答インピーダンス(1kHz帯域)の測定例

サイレントボイドと矩形ボイドの比較例

図 サイレントボイドと矩形ボイドの比較例

3.今後の展開

今後は,サイレントボイドを集合住宅の音環境制御の重要なツールとして位置付け,デベロッパーや設計事務所などに対して積極的に提案していく予定です。

なお,商品の販売は,野原産業株式会社(代表取締役社長 野原数生,東京都新宿区),株式会社ファテック(代表取締役社長 青野孝行,東京都新宿区)が,製造はトーホー工業株式会社(取締役社長 宮本節夫,大阪府大阪市平野区)が行います。

 

商品に関する問い合わせ先
野原産業株式会社
本社基礎資材部
担当 浅野浩司(電話03-3357-3143)  
株式会社ファテック
開発営業部 
担当 松岡直人(電話03-3235-6269)

サイレントボイド

サイレントボイド

PC工場におけるサイレントボイド製作状況

PC工場におけるサイレントボイド製作状況

 

サイレントボイド施工状況(現場施工)

サイレントボイド施工状況
(現場施工)

サイレントボイド施工状況(現場施工)

サイレントボイド施工状況
(現場施工)

 

[お問い合わせ先]
株式会社 熊谷組
[リリースに関するお問合わせ先]
経営企画本部広報部
部長:藤島 幸雄
担当:柴山・石賀 (電話03-3235-8155)
[技術に関するお問い合わせ先]
技術研究所 音・電磁環境研究グループ 
部長 大脇 雅直
担当 財満(電話0298-47-0395)
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