プレスリリース

商業・レジャー 医療各分野の GISソリューションサービスを本格稼働

平成13年12月14日

商業・レジャー、医療各分野の GISソリューションサービスを本格稼働
基幹ツール「商圏分析システムGeo SHOP」「診療圏分析システムGeo MediCa」を開発

株式会社熊谷組(取締役社長 鳥飼 一俊)は、商業・レジャー分野を対象に「商圏分析システムGeo SHOP」、医療分野を対象に「診療圏分析システムGeo MediCa」の2種類の事業計画段階のエリアマーケティングシステムを開発しました。

新規立地地点周辺の人口総数や世帯総数等の潜在需要を推計することに加え、周辺競合との空間的吸引率を計算し、需要量を推定することが可能です。これにより、商業・レジャー分野では、事業の見通しを図り、戦略立案を実現することができます。また、医療分野でも、競合医療機関を考慮した潜在患者数の推計量を診療科目ごとに把握できますので、地域ニーズを考慮し診療科目の選別や医療サービス規模の想定を行うことができます。

当該システムを各分野の営業用ツールとして利用するとともに、平成13年12月14日より、これらのシステムを基幹ツールとして、新規立地を検討しているお客様の事業計画上の問題を解決するGISソリューションサービスを稼働いたします。

1.背景

商業施設・レジャー関連施設の事業計画において商圏分析は、事業の見通しを図り、戦略立案を実現するためには必要不可欠です。また、医療・福祉分野においても、新規立地を考える際には、地域の需要や住民ニーズを正確に把握する事が大切です。  

商業・レジャー、医療といった立地を基礎とする産業にとって、その経営環境はより一層厳しさが増すことが考えられ、事業計画段階から従前よりも精緻な検討が求められてきております。

熊谷組は、平成8年度よりGIS(地理情報システム)の応用利用に関する研究を続けてきました。平成11年度には交通シミュレーション統合システム“ESCoTE”のサブシステムとして「輸配送計画支援システムLogistics Planner」を確立し、本年度10月31日には「都市防災エンジニアリングツール 地震被災時交通運用支援システム」を発表しました。

GISは、地図レベルの空間情報を加工・分析する機能に優れ、新規立地地点とその周辺環境(人口統計、商業統計、医療統計など)との空間的解析を行うことができます。今回、GISの応用利用に関する研究を昇華させ、商業・レジャー関連施設の商圏分析システム「Geo SHOP」(ジオ・ショップ)、医療関連施設の診療圏分析システム「Geo MediCa」(ジオ・メディカ)を開発し、当該分野の営業ツールとして利用するとともに、新規立地や移転等を検討しているお客様に対して、事業計画上の問題を解決するソリューションサービスを展開いたします。

2.概要

(1) 商圏分析システムGeo SHOP  

  • a) phase I -商圏データ収集機能
    同心円距離圏域(5km圏、10km圏、…)および、車での時間距離圏域(10分圏、20分圏、…)内の人口や世帯数等の統計データを計算します。
  • 車での時間距離圏域と統計集計結果
  • 図表1 車での時間距離圏域と統計集計結果  
  • b) phase II -競合店調査・分析機能
    「競合店がどの位置にあるのか、どの程度の店舗規模があるのか」などの基礎調査を行った後に、競合店の面積規模と空間関係(時間距離)を基にして、立地施設の吸引率の計算します。この結果から、吸引人口・吸引世帯数・1日あたりの方面別吸引人口等を算出し、売上予測・駐車場計画等へと様々な計画をサポートしていきます。
  • 競合店を考慮した集客吸引率
  • 図表2 競合店を考慮した集客吸引率  
  • c) phase III -類似商圏地域調査・分析機能
    出店予定地と同じようなマーケットボリュームをもつ地域を多次元探査する機能です。例えば、出店予定地の15km圏域人口と近い15km圏域人口を持つ地域を日本全国の任意の地域から探査し、結果をビジュアルに表示します。さらに、任意の同心円圏域において同様の探査ができますので、複数の探査結果を複合して、さらに探査地域を絞り込むことができます。 また、phase・と組み合わせて、探査した類似地域に出店している同業他社の吸引人口の分析・年間売上高の調査を行い、出店予定店舗と比較することによって、より確度の高い出店計画を行います。
  • 類似商圏地域調査・分析の結果
  • 図表3 類似商圏地域調査・分析の結果

(2) 診療圏分析システムGeo MediCa

車での道路距離圏域を計算し、実質的な診療圏域を設定することができます。この診療圏域内の1kmメッシュ(3次メッシュ)人口データと厚生労働省の「患者調査」を基にして、各診療科目ごとの潜在患者数をメッシュごとに細かく推計します。  

  • a) 診療圏域の計算
    医療施設の規模や種類によって、診療圏域は異なります。車での道路距離圏域を施設にあわせて計算することができますので、より現実的な診療圏の計算を行うことが可能です。
  • 診療圏域の計算(15分圏域)
  • 図表4 診療圏域の計算(15分圏域)  
  • b) 潜在患者数の推定
    診療圏域内の1kmメッシュを抽出し、メッシュごとの総人口と傷病分類別受療率により、診療科目別患者数を推定します。
  • 診療圏とメッシュ人口分布計算結果
  • 図表5 診療圏とメッシュ人口分布計算結果  
  • c) 立地施設の患者推計数の計算
    各診療科目毎1kmメッシュ毎の潜在患者数データと周辺地域の医療施設との空間関係(時間距離)から新規立地施設の診療科目ごとの患者吸引率を計算し、吸引率をもとに患者推計数を算出します。 また、phase II と組み合わせて、探査した類似地域に出店している同業他社の吸引人口の分析・年間売上高の調査を行い、出店予定店舗と比較することによって、より確度の高い出店計画を行います。
  • 立地施設の患者推定数
  • 図表6 立地施設の患者推定数

(3) ソリューションサービス事業

「商圏分析システムGeo SHOP」と「診療圏分析システムGeo MediCa」を基幹ツールとして、新規立地を検討しているお客様の事業計画上の問題を解決する新規事業GISソリューションサービスを稼働いたします。
新規立地のエリアマーケティングに関するデータの収集や加工、需要量の推計、事業性の検討と、今までのノウハウと今回開発したシステム群を統合させ、付加価値の高い情報を提供いたします。

3.今後の展開について

今回、開発したシステムを商業・レジャー、医療の各市場の営業ツールとして利用していきます。また、実績をベースとして、各分野のコンサルティング力を高め、商業・レジャー市場では年間400億円、医療市場では、年間200億円の受注を目指します。  

また、本年度10月31日に発表した「都市防災エンジニアリング 地震被災時交通運用支援システム」とともに、GISソリューションサービスを充実させていく所存です。  

当該サービスは各分野で既に数件の検討を経ており、今後は、新規事業化を視野に入れつつ、ノウハウの高度化・システムの充実を行ってまいります。

GISソリューションサービス

[お問い合わせ先]
株式会社 熊谷組
[リリースに関するお問い合わせ先]
経営企画本部広報部
部長:藤島 幸雄
担当:柴山・石賀 (電話03-3235-8155)
[技術に関するお問い合わせ先]
建築本部エンジニアリング部
 部長 佐久間 茂夫   
 担当 窪田 豊信・中澤 言一(TEL:03-5261-5511)
建築本部事業企画推進部   
 部長 江口 正昭   
 担当 金子 清海・平川 晴章(TEL:03-3235-7387)
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