プレスリリース

床衝撃音遮断性能の高い中空ボイドスラブ工法 「サイレントボイド」を開発

平成13年8月31日

床衝撃音遮断性能の高い中空ボイドスラブ工法 「サイレントボイド」を開発

株式会社熊谷組(取締役社長 鳥飼一俊、本社:東京都新宿区)は、信州大学工学部山下恭弘教授の指導を受け、新開発の波型ボイド型枠を用いた“サイレントボイド”を開発しましたのでお知らせします。本工法は、高い床衝撃音遮断性能を持ち、しかも従来と同様の設計・施工が可能であることが特徴です。

1.開発の背景

近年、集合住宅のフリープランやSI住宅への対応から、スラブを大スパン化する傾向にあります。これに伴い、建物の構造体への負担が軽減できる中空ボイドスラブの採用が多くなっております。

中空ボイドを形成するには、一般的に矩形のボイド型枠を用いますが、この矩形ボイド部分で高い周波数帯域において床衝撃音遮断性能が低下する傾向がありました。この原因として、

  • ・ 矩形ボイド型枠部分の薄い床板部分で共振が起こり、床衝撃音遮断性能が低下する。
  • ・ 特に250Hz帯域以上の高い周波数帯域において6~15dB程度予測値より実測値の方が大きくなる。
  • ・ 室内が静かなとき、壁掛け電話のベル音などが間仕切壁を経由して固体音として伝わる。

ということが、研究の結果明らかになってきました。

中空ボイドスラブ

測定値

 

2.概要

上記の問題点を解決し、中空ボイドスラブにおいて高い床衝撃音遮断性能を確保するため、以下の製品を開発しました。

  • a.床衝撃音遮断性能が低下する原因となる共振現象を低減するため、波型のボイド型枠“サイレントボイド”を開発。
  • b.従来の中空ボイドスラブと同様の設計・施工が可能なため、コストアップすることなく、高い床衝撃音遮断性能を確保することが可能。  

本工法により、床衝撃音遮断性能は、従来の矩形ボイド型枠を用いた場合と比べ、中高音域で大幅に向上します。

なお本スラブ構造及びボイド型枠は、特許・意匠(30件)出願中です。

中空ボイドスラブ

中空ボイドスラブ

 

H(mm)

1kHz帯域における全時間応答インピーダンスの測定例

1kHz帯域における全時間応答インピーダンスの測定例

3.今後の展開

今後は、サイレントボイドを集合住宅の音環境制御の重要なツールとして位置付け、デベロッパーや設計事務所などに対して積極的に提案していく予定です。  

なお、商品の販売は、野原産業株式会社(代表取締役社長 野原数生、東京都新宿区)、株式会社ファテック(代表取締役社長 青野孝行、東京都新宿区)が、製造はトーホー工業株式会社(取締役社長 宮本節夫、大阪府大阪市平野区)が行います。

[商品に関する問い合わせ先]  

野原産業株式会社  

 本社基礎資材部 
 担当 浅野浩司(電話03-3357-3143)  

株式会社ファテック  

 開発営業部   
 担当 松岡直人(電話03-3235-6269)

 

サイレントボイド

サイレントボイド

サイレントボイド施工状況

サイレントボイド施工状況

[お問い合わせ先]
株式会社 熊谷組
[リリースに関するお問い合わせ先]
経営企画本部広報部
部長:藤島 幸雄
担当:柴山・石賀 (電話03-3235-8155)
[技術に関するお問い合わせ先]
技術研究所 音・電磁環境研究グループ 
部長 大脇 雅直
担当 財満(電話0298-47-0395)
BACK
PAGE TOP