プレスリリース

ATOMiK合成壁の建築技術性能証明の取得

平成13年8月23日

ATOMiK合成壁の建築技術性能証明の取得!

株式会社熊谷組、株式会社新井組、東洋建設株式会社、大木建設株式会社、三菱建設株式会社の5社は共同で、山留め壁形鋼材を本設の構造材として利用するATOMiK合成壁を開発しましたのでお知らせいたします。

1.背景

これまで地下工事の山留め壁に用いる形鋼材(H形鋼)は山留め時の仮設材として用いられてきましたが、山留め壁形鋼材を本設の構造材として利用するATOMiK合成壁を株式会社新井組(取締役社長 花房 正次郎、兵庫県西宮市池田町12-20)、東洋建設株式会社(取締役社長 谷田部 穰、東京都千代田区神田錦町3丁目7番地1)、大木建設株式会社(取締役社長 野澤 義勝、東京都千代田区神田須田町1丁目23番2号)、三菱建設株式会社(取締役社長 太田 好彦、東京都中央区日本橋本町3丁目3番6号)、株式会社熊谷組(取締役社長 鳥飼 一俊、東京都新宿区津久戸町2-1)の5社で共同開発致しました。  

類似構法として、ソイルセメント壁芯材(H形鋼)と鉄筋コンクリート地下壁の一体化による合成地下壁構法がありますが、ATOMiK合成壁ではソイルセメント壁に加え、親杭横矢板壁との組み合わせを可能にしましたので、H形鋼を用いるすべての山留め壁に適用が可能です。

  • (注): ATOMiK合成壁は開発会社の頭文字を採用し、ネーミングしています。 A(新井組)、T(東洋建設)、O(大木建設)、Mi(三菱建設)、K(熊谷組)
2.建築技術性能証明の取得

ATOMiK合成壁は、土水圧などの側圧荷重に抵抗する地下外壁として、平成13年7月に財団法人 日本建築総合試験所より建築技術性能証明を取得しました。ATOMiK合成壁は、改正された建築基準法に抵触することはありませんので、通常の建築確認の手続きで使用が可能です。

3.構法の概要

本構法は、仮設山留め壁の構造要素である形鋼材と後打ちする鉄筋コンクリート壁を一体化し、本設の地下壁として利用する構法です。すなわち、山留め壁形鋼材のフランジ面に設けた頭付きスタッドにより、形鋼材と鉄筋コンクリート壁との一体化を図り、合成構造として土水圧などに抵抗する地下外壁に利用するものです。山留め壁の種類としては地下水位が浅い場合に用いるソイルセメント壁、地下水位が深い場合に用いる親杭横矢板に適用することができます。  

建物の地下外壁をATOMiK合成壁とすることにより、形鋼材の有効活用が可能となり、また地下階の設計、地下工事の自由度が高まります。従来に比べ、鉄筋コンクリート壁の壁厚を薄くすることができ、それによって地下階の利用空間の拡大が図れるととともに敷地周辺に対しては地下工事の近接度を緩和することができます。

4.今後の予定

地下階を有する建物の地下外壁あるいは免震層などピット形式の地下外壁にATOMiK合成壁を適用していく予定であります。開発会社5者の設計施工物件はもちろん、建築設計事務所の設計物件に対しても本構法の採用をVE提案していく予定であります。

建築技術性能証明書

ATOMiK合成壁

ATOMiK合成壁とは、

山留め壁応力負担材(H型鋼)と後打ちする鉄筋コンクリート壁とを頭付きスタッドにより一体化した合成構造による地下外壁です。  

本技術は、新井組・東洋建設・大木建設・三菱建設・熊谷組の共同研究により開発したものです。

概要

山留め壁応力負担材であるH型鋼は仮設材としてのみ使用され、建物完成後は利用されていませんでしたが、ATOMiK合成壁では、H型鋼を本説構造材として利用することができます。すなわち、H型鋼と後打ちする鉄筋コンクリート壁(後打ちRC壁)とを頭付きスタッドによって一体化を図ることにより、合理的かつ経済的な土水圧に抵抗する地下外壁とすることが可能です。

後打ちRC壁との組み合わせはソイルメント壁あるいは新抗横矢板壁による山留め壁が可能です。

本合成壁は(財)日本建築総合試験所の建築技術性能証明を取得した技術です。

特徴

建物の地下外壁をATOMiK合成壁にすることによって地下階の計画や地下工事の自由度が高まり、次のような特徴を有しています。

  • (1)後打ちRC壁の壁厚を従来より薄くすることができます。
  • (2)地下階利用空間の拡大がはかれます。
  • (3)地下工事の際の敷地境界への近接度が緩和できます。
  • (4)山留め壁の応力負担材は本設の構造部材として有効利用できます。
  • (5)山留め壁の種類として、地下水位が浅い場合に用いるソイルメント壁、地下水位が深い場合に用いる新抗横矢板壁に適用できます。
実大試験体による構造実験

ATOMiK合成壁構造性能について、合成壁の一部を模擬した実大試験体(合成梁)を作成し、加力実験により検証しています。  

許容応力度設計において合成梁に要求される構造性能を満足しています。特に、山留め時に発生している応力は、合成梁としての性状に影響しないことを確認しています。

試験体条件

 

■スタッド合成度の影響について

合成度の違いによる荷重変位関係

合成度の違いによる荷重変位関係

■山留め時の応力の影響について

先攻応力の有無による荷重変位関係

先攻応力の有無による荷重変位関係

試験体の加力状況

試験体の加力状況

H型鋼への頭付きスタッドの溶接状況

H型鋼への頭付きスタッドの溶接状況

H型鋼への先攻応力導入状況

H型鋼への先攻応力導入状況

ATOMiK合成壁

[お問い合わせ先]
株式会社 熊谷組
[リリースに関するお問い合わせ先]
経営企画本部広報部
部長:藤島 幸雄
担当:柴山・石賀 (電話03-3235-8155)
[技術に関するお問い合わせ先]
技術研究所 地盤基礎研究グループ  
部長:渡辺 則雄
担当:森(電話0298-47-7504)
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