くろよん50周年記念行事 大田会長講演会

2013年10月02日

 くろよん(黒部ダム・黒部川第四発電所)建設は昭和31年7月に着工し、7年の歳月と延べ1000万人の人手により、昭和38年6月に完成しました。
 平成25年6月「くろよん」は完成から50年を迎えこれを記念した行事が各地で行われています。

 9月28日、黒部市宇奈月国際会館セレネでは関西電力株式会社と黒部市の共催による講演会と建設記録映像の上映会が行われました。講演会では「“クロヨン”が語りかけていること―怒鳴っても駄目、甘やかしても駄目、惚れさせること―」と題して、黒部市(旧宇奈月町)出身の大田会長が講師を務めました。

講演会の様子

 少年時代に黒部ダムの完成を見て土木技術者を志し、映画「黒部の太陽」の主人公のモデルとなった笹島信義氏とも親交が深い大田会長は講演で、富山・黒部の地形の特色、また黒部ダム建設の資機材運搬ルート「大町トンネル」貫通までの難工事のエピソードなどを紹介し、50年経った今でも色褪せない「くろよんの精神」を伝えました。
 また、1500人もの作業員を引っ張り、不可能と言われた大破砕帯を突破した2人のリーダー、故太田垣士郎関西電力初代社長と笹島信義熊谷組笹島班班長(現笹島建設会長)をあげ「人を動かすにはこの人についていこうと惚れさせることが重要。くろよんが残した最大の財産は人である」と結びました。

「黒部ダム建設の記録」パネル展示は10月6日まで行われます(黒部市宇奈月国際会館セレネ)