社内報より 現場に行こう。
広島支店 三原市新文化施設(仮称)建設工事作業所
技術を集結!鏡餅をイメージした文化会館施工中!

和をイメージしたユニークな形
三原市は広島県のほぼ中央部にあり及び瀬戸内海の沿岸に位置し、自然環境に恵まれた街でかつては城下町として、明治以降は工業都市として発展してきました。今回ご紹介するのはその三原市に新しく誕生する三原市芸術文化センターです。既存の文化会館は昭和41年に誕生し、約40年にわたり三原市の多くの行事などを支えてきましたが、老朽化が進んでいるため新しく建てかえることとなりました。当社は建物の施工を担当しています。
作業所は山陽新幹線・山陽本線 三原駅から車で5分、三原市内の文化事業の中心であった宮浦公園内にあり、建物の中にはの多目的ホール、リハーサル室、練習室、休憩所・ロビーとして使われるホワイエ、カフェ・レストラン等の施設があります。設計・監理は日本でも有数の建築家である槇 文彦氏の槇総合計画事務所が担当しています。
現場に入るとまず大きな円形の屋根が目を引きます。建物の形はとてもユニークで、モチーフは日本人が昔から慣れ親しんだ鏡餅・屏風・扇子・高台などイメージをしています。また近くを走る山陽新幹線からもよく見える位置にあることから、建物を使う人だけでなく、新幹線の乗客の目も楽しませる建物となるでしょう。
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鏡餅をイメージした建物(完成予想図)
その丸い屋根は曲面屋根スラブの曲面網型枠(トラスウォール)工事で施工し、モチーフの鏡餅の丸みを表現しています。

丸い形の屋根。高い技術を要します

そして屋根の下には1,209席を有するホールが広がります。施工中のホール内部に立つと、広さとその丸みの中にある空間に圧倒され、すでに舞台に立ったような気分になります。
ホールという建物の特性から工事は設備、舞台装置、音響、照明、椅子など多くの別途工事が同時に行われています。工程・情報連絡は主に建物の施工担当が行っており、円滑な工事を行うために日々の連絡・調整を行うことも重要な要素のひとつです。

外壁は杉板打放し型枠とセラミックタイルで施工されています。 写真は杉板の打放しで、木の温かさを表現しています。施工は杉板をパネル化した後、削るなどの作業を行い木肌の凹凸をつけ、その後外壁に貼り付けていきます。施工にあたり苦労した点のひとつです。
近くを走る新幹線の揺れを抑える防振技術
建物の形もとても印象的で、その施工技術にも多くの技術が用いられていますが、目玉となるのは防振技術です。当建物の約100m離れたところには新幹線の高架があり、新幹線が通るたびに振動が伝わってくるため、防振工事は必要不可欠なものです。
当初の設計予定では山留(地盤を掘削し支持材などを用いて周辺の地盤が崩壊しないようにすること)を行い山留壁に防振材を貼る予定でしたが、この工法では施工日数も長くなるなど施工に課題がありました。

工事当初の様子 左上には新幹線の高架がみえます。
そこで技術研究所 居住環境研究部と相談し考え出したのが、山留壁に防振材を貼るのではなく、躯体の壁と底面に防振材(ポリオレフィンゴム)を貼る方法です。 また躯体の全面に防振材を貼るとコストが上がってしまうことから、山留壁と躯体を離し、山留壁に面した躯体に防振材を貼ることで振動の伝達を防ぎ、かつコストを抑えることができました。 三原市芸術文化センターには当社の高い技術がちりばめられています。

防振材の施工状況
こんなところに久里さんが!!
三原市新文化施設(仮称)建設工事作業所ではたくさんの当社のイメージキャラクター久里さんに出会うことができました。

市民の方が工事の進捗状況を見ることができる覗き窓
窓を覗くと前には久里さんが!!

写真 左の久里さんは高い位置に。 新幹線からも久里さんが見えます! 右は仮囲いに。
三原市芸術文化センターの愛称は一般公募で「ポポロ」と決定しました。「ポポロ」とはイタリア語で民衆・大衆・人々などの意味を持ち、当施設が市民の活動拠点で憩いの場になる芸術文化センターの設置目的に合致しているとして採用されました。市民の憩いの場所・文化の発信拠点として三原市芸術文化センター「ポポロ」の完成に多くの期待が集まっています。躯体工事・仕上げ工事共に、難易度の高い技術を多く採用し、社員そして協力会社一人一人が力を合わせてできた結晶がもうすぐ姿を現します。
工事概要
工 事 名:三原市新文化施設(仮称)建設工事
工事場所:広島県三原市宮浦2丁目
発 注 者:三原市
設 計 者:株式会社 槇総合計画事務所
施工業者:熊谷組・セイム・山陽建設共同企業体
工 期:平成17年9月30日~平成19年7月25日
概 要:劇場・ホール
RC・SRC・S造 地上2階 地下1階
敷地面積 39,553㎡
建築面積 4,249㎡
延床面積 7,607㎡


